大分県南部、豊後大野市、人口2000人ほどの小さな町
「千歳町」に当蔵は位置します。
昭和四年創業、手造り焼酎一筋の社長が
杜氏を務める小さな蔵です。昔ながらの製造方法の為、
ごくわずかな量しか作る事ができませんが、
お客様に本当に美味しい麦焼酎を味わっていただくべく、
日々、焼酎造りに励んでいます。

県内でも数少ない、完全手造りにこだわり続け、
製麹工程では昔ながらの「むろ蓋」を使い、
麦の状態を常に蔵人が五感で感じ取りながら
最善の方法で造りを行います。

また蒸麦に昔ながらの「木桶」を、
蒸留には独自の改良を施した
自家製蒸留機を使う事で、独自の風味を作り出します。

「変化の激しい今だからこそ、焼酎の質には徹底してこだわる。」
これは私たちの想いです。
親子二代による、二人三脚の焼酎造り。
また地元出身の蔵人と共に、
この蔵、この土地、この伝統にこだわりながら、
さらなる品質向上に努めてまいります。

藤居醸造合資会社

藤居醸造の製造工程をご紹介します。

1.原料処理
1.原料処理
精麦した麦を洗い、適度な水分を含ませる
ために浸漬させてから蒸します。
浸漬時間は水温や麦の状態に合わせて
微妙に変えます。
2.製麹(せいきく)
2.製麹(せいきく)
蒸しあっがった麦を適温に冷まし、種付けを行います。
保温して、麹菌をある程度繁殖させた後、
少量ずつ"蓋"(ふた)に盛ります。
盛り方を変えたり、蓋の積み方等を変えて
品温と水分をコントロールすることで、
麹菌をさらに繁殖させ、酵素力の強い麦麹を
造っていきます。
3.仕込
3.仕込
仕込には一次と二次があり、
一次では麹と水、酵母をあわせて仕込み一次醪を造ります。
二次では、先に仕込んだ一次醪と水、
蒸麦をあわせて仕込みます。
4.発酵
4.発酵
一次醪で6日間、二次醪で約二週間発酵させます。
醪の品温経過の違いで、できあがる焼酎の味が
変わってくる為、長年の経験と技術による
慎重な温度管理が必要になります。
また、蒸留のタイミングは醪の状態を見ながら決めます。
5.蒸留
5.蒸留
常圧、または減圧蒸留機に醪を送り、蒸留します。
常圧で蒸留した焼酎には油分が含まれており、
油臭と呼ばれる異臭の原因になるため、
焼酎を冷却し、油を凝固させてから、
少しずつすくい取ります。
6.熟成
6.熟成
焼酎の味にまろやかさを出すために、
一定期間貯蔵して熟成させます。
7.瓶詰め
7.瓶詰め
瓶詰めも手作業で行います。
目視しながらの作業のため安心して
お届けできるものかどうかのチェックもしています。
8.ラベル貼り・出荷
8.ラベル貼り・出荷
焼酎のアルコールを調整するために
加水をしてから、瓶詰めをします。
一本、一本手貼りでラベルを貼って出荷します。